完全なる人間

何度か書いてる内容だが改めて書いておく。

 

今後私が社会復帰して子供を作る事になったとしても、自分の遺伝子は使わないだろう。

 

精子卵子バンクから優秀な遺伝子を選び、さらに「ガンダムSEED」のように遺伝子改変した子供を作る。

 

中退した山梨の大学に通っていた時、図書館に「完全なる人間」という本があった。内容は観念的で古臭い啓蒙書で、すぐに読むのを辞めたがそのタイトルには惹かれるものがあった。

 

ほぼ同時期だったと思うが、従兄弟がそこそこ面白いと言っていた「ガンダムSEED」を観た。最高の遺伝子で作られた主人公のキラ・ヤマトは、圧倒的な能力でナチュラル(普通の遺伝子の人々)を撃破していく。

 

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持病を抱えてやりたい事が一つもできず、人生に絶望していた私は「人生ってこういう事だよなぁ。遺伝子が優れた人間が勝つんだよ」とボヤいていた。というか、今でもそう思いながらボヤいている。

 

キラ・ヤマトのような人間を実際に作ったら、一体どれほど優秀なのだろうか。純粋に科学者のような興味がある。私は彼の成長を近くで観察したい。

 

恐らく私のように徹底的に病んだ人間であっても、自分の子供がいたら信じられないほどに可愛いかもしれないが、その手の平凡な幸福には知的好奇心をそそられない。

 

経済的な条件や社会環境が許せば、私はキラ・ヤマトを作るだろう。すでに中国やアメリカでは「天才」は量産されているらしい。彼らの能力はどれほど優れているのか、彼らは幸福になるのか。

 

恐らく能力は信じられないほど高いだろう。

容姿が良く、IQが高く、身体能力に優れて健康。

 

だが彼らが幸福になるかは全く別の問題。

むしろ彼ら自身も社会も、誰も幸福にはならないような気がする。

これは誰しもが感じているところだ。

 

歴史的に自然を無視した科学というものが、人間を幸福にした試しはない。それを知りつつ、なぜそこまで貪欲に優れた人間を求めるのか。その先に何があるというのか。

 

私はその結果が知りたいし、自分もまた単なる傍観者ではなく、その一員として天才を作る予定だ。

 

完全なる人間 [第2版]:魂のめざすもの

完全なる人間 [第2版]:魂のめざすもの